生活を楽しく彩るアートなものづくり mochila japan  

Leaves That Are Green turn to brown
2020年10月31日(土) ~ 11月17日(火) 12:00~19:00(水・木・金・定休日)

秋も深まり、パセリセージがご紹介するのは、生活の中から生み出されるものづくりです。お一人はイラストレーター、グラフィッ クデザイナーなどの仕事をしながらも Conejo Ayaka としてアート活動をしている中川彩香さんです。今回、彼女自身のものづくり のテーマは花鳥風月をテーマにしています。日本古来の美しい自然の風景、植物や生物・動物などからインスピレーション、現在住 んでいる場所も海と山に囲まれた環境で彼女にとって泉のごとく生まれる楽しいクリエーションです。もう一つは、mochila japan の塚本清子さんが遠く離れたコロンビアの国から輸入している原住民族ワユー族がつくるワユーバッグをご紹介します。パセリセー ジでは今迄も何回かワユーバッグをご紹介していて、毎回好評のワユー族が編むバッグです。塚本さんがセレクトするワユーバッグ は原住民族のものづくりを大切にしながら厳選していて、そこにはワユーバッグを愛する塚本さん本人のセレクトの目が光るものば かりなんですよ。ワユー族のつくるバッグも生活の中から生まれてくるもので、このバッグも美しい海や自分たちの生活環境の中か ら、そして親から引き継がれて生まれてくるものなのです。生活を楽しく彩るものづくりは国や人種が違えど、どちらも心に響くアー トを感じるものばかりです。そして今回のイベントでコラボ企画としてイラストレーターでもある中川彩香さんがワユー族の事と、 ご自分の今回のものづくりをイラストで表現してくれました。日記のように描くちょっとマンガチックなイラストと文字との構成が 魅力的で身の回りの生活の中から生まれてくる世界観をパセリセージ冊子の各ページで掲載しています。いつもとは違う贅沢なパセリセージの冊子になっているので、絵を見ながらワユーバッグと中川彩香さんのものづくりを楽しんでくださいね。運が良ければも しかすると中川さんが似顔絵とかを書いてくれるかも知れませんよ。

パセリセージ 三上星美

 

コロンビアの原住民族ワユー族の手しごと 塚本清子

パセリセージで、ワユーバッグを紹介するのは 3 回目になります。毎回このバッグはカラフルだったりダークなカラーだった りと底の編模様から本体の模様に至るまで力を抜かない硬い編み方は持った時に形崩れしないバッグでもあり、大量生産のバッ グと違い、ひとつのバッグに時間をかけてワユー族が丹精込めてつくることも人気の一つです。このバッグをコロンビアから 輸入している mochila japan のバイヤー塚本清子さんにワユーバッグとの出会いについてお聞きしました。このワユーバッグ との出会いは今から 10 年前だそうです。ご主人がコロンビアで生まれ育った日系人でコロンビアの文化を熟知されていたこ とが塚本さんがこの国の文化に興味を持ち、インテリアとして飾っていた一冊の伝統工芸の写真集の中に原住民族のワユー族 がつくるバッグを見つけた時に一目で虜になったことが始まりだったそうです。コロンビアのボゴタに住む親族と信頼できる 現地のスタッフを通してワユー族からバッグを調達しています。塚本さんは自分の琴線に触れるバッグをセレクトしてコロン ビアから輸入しているのですがバイヤーとしてのポリシーは決して日本人好みにワユー族に直接作らせることではなく、ワユー 族の生活の中から生まれてくる、柄やカラーを大切に親から子どもに引き継がれるものづくりに敬意を払い、日本人のニーズ に合うものをたくさんのバッグの中から時間をかけ厳選して輸入しているそうです。今回、世界がコロナ禍にあり、流通がストップ している時期もありましたが、現地から送られてくるバッグをご用意して頂きました。ワユー族のつくるバッグは生活から生 まれる手工芸でもあり、柄やカラーは同じものがなく、それぞれの編み手がつくるアート作品のような 1 点ものばかりです。 是非この機会に自分好みのバッグを探してみて下さい。


伝統工芸の写真集でみつけたワユー族が つくるバッグ。(塚本さん所有)