私の庭に存在するものたち。 [第一弾]

2019年11月16日(土)~12月24日 (火)12:00~19:00 期間中の定休日:(水・木・金) 

大切な人への贈物・自分への贈物
「私の庭に存在するものたち」のテーマ第一弾の期間中では和井内京子が今回一緒に展示を望んだクリエイターの諸熊仁志、鈴木こうの作品、 彼らとのコラボレーションも一部あり、期間中は新作の展示販売とバッグのオーダーを中心にお受け致します。 第二弾では新たに和井内京子が日本での出会いからの繫がりでセレクトする大切な人への贈物や自分への贈物もご紹介します。 パセリセージでは 11 月から 12 月と和井内京子の世界を堪能して頂ければとおもいます。

When can I see you in the heaven
明らかに一人の人の時間には終わりがあり、関わる家族、仲間がその時を見届けます。その衝撃的な瞬間、思いもよらない力と空気がその場にいる人のスポンジ状のこころにズンと吹き込んできます。夫を10年前に亡くしてそのプロセスはだいぶゆるい思い出になったと思ってい た昨今。この10月初めに父を亡くしてそれらは鮮明に蘇って痛みとも悲しみとも違う少し憂いを含んだ不安を残して今の時間を受け止めています。

諸熊仁志は2015年に麻布のギャラリー・ルベインで出会いました。金属でありながら空気を孕んでいるような作品群。とりわけ痛みのあ る心を包むような手のキィホルダーが印象的で即座に手に取った一つでした。彼もまた近年その衝撃的な時間を経た作家でありこれからまた 区切りをつけて動き出す今を生きています。

鈴木こうは、私たち(私と三上星美の)サザビー時代の仲間、今は亡き鈴木汀の息子で、幼い時からこうの描き出すものに彼の父の片鱗を色 濃く感じ取っていました。多摩美術大学の油絵科に入った彼の描き出すものを早速見たくて今回その私の庭に存在していいものをイメージし てもらいました。それがこの蓮でした。小さな時に汀さんに連れられて見た蓮だということなのです。

今回の私の庭に存在するものの裏に潜んでいる一つ一つの物語が研ぎ澄まされた形になって現れようとしています。今回の展覧会は非日常と 日常の合間にある風景をイメージしています。

わいない きょうこ

With Nigel Atkinson
25年以上の月日が経ちました。彼の作る裏加工発泡プリントを最初に見たのはロメオジッリのコレクションからでした。縦横の糸の組み合わせによって醸し出される色合わせがベルベット加工によってさらに深さを増して裏加工で出てくるモチーフと素晴らしいハーモニーを作ります。それを形にしたのが with Nigel Atkinson イブニングトートバックです。
¥33,000 ~ ¥38,000 税抜

 

わいないきょうこ
横浜市出身。桑沢デザイン研究所卒。日本でバッグデザイナーとしてそのキャリアをスタート、活動拠点を海外に移した後は、内外問わず様々な企業 やデザイナーとのコラボレーションを通じ、バッグを主軸にファッション小物やインテリア・オブジェなどを制作。現在はブータン王立タラヤナ財団 クリエイティブアドバイザーなど続けながら、ロンドンのスタジオを母方のルーツ秋田美郷町に移し、町の伝統工芸品を世界の 暮らしに伝えるためのデザインラボを始めた。

 

私は和井内京子と 36年前に SAZABY( 現サザビーリーグ )という会社で、同僚のバッグデザイナーとして出会いました。あのころはインターネットも ない時代だから素材屋さんや職人さんを探すのはもっぱら分厚い電話帳を広げ自らの足で探し歩き回っていました。会社の中にいるよりいつも外に出 ては、職人さんや素材屋さんを駆け回り、宝物のような素材を見つけては満面の笑みで仕事場のデザイナー仲間にその戦利品見せてくれた事を昨日の 事のように思い出します。すべてのものづくりの原点がそこにあったように感じます。そんな彼女はいくつになってもその姿勢は変わりません。 現在もヨーロッパ、インド、ブータン、そして日本列島、北から南までと好奇心の塊で行動しています。彼女はこの夏長く住み慣れたロンドンのアト リエを閉じて、新たに秋田という土地でものづくりをはじめました。 今回のパセリセージは、和井内京子の世界を楽しんでもらおうと彼女がかかわるいろいろなものをセレクト、そして日本にアトリエを移しての新たな制作場所での出会いとものづくりの展示です。 

三上星美

 

CUSTOM MADE  バックのオーダーに関して

相変わらずやっぱりミシンとは仲良くしていこうとしています。 特別な一つをお作りします。生地見本やトリミングも持ち込んでいますのでいろいろ選びながらワクワクする時間をご一緒させてくださいませ。今回は特別なバージョンのエプロンや冬に欠かせないマフバックなどフューチャーしました。

わいないきょうこ本人在廊予定日: 11/16・17・23・24・30  12/1・7・8・14・15・21・22・23・24
[オーダーご希望の方は本人に時間確認か、もしくはパセリセージにご一報下さい]

 

 

 

マフバッグオーダー参考価格 使用する素材やサイズによって価格は変わります。

・¥40,000 から
・毛皮 ¥55,000 から

 

 

 

 

WAINAI SELECT 諸熊 仁志


Life Energy-cup stand – S [bronze]H26.2 × W22.4 × D7.7cm 2009 ¥ASK


Life Energy-cup stand – C[bronze]H17.9 × W22.4 × D7.7cm 2009 ¥ASK

●錫熊ペンダント¥5,500税抜 ●錫鯛ペンダント¥5,500税抜 ●錫獣ペンダント¥4,800税抜 ●皿¥8,800税抜 ●皿¥8,800税抜 ●皿3個セット¥10,000税抜

 諸熊 仁志(彫刻家)
1998 年多摩美術大学大学院美術研究科修了。同年相模原市上溝の共同アトリエにて制作活動を始める。
2007 年町田市小野路に鋳造工房を構える。ブロンズ鋳造による彫刻を制作。
ギャラリーでの個展を中心に作品を発表している。

 

 

WAINAI SELECT 鈴木 こう

鈴木 こう
多摩美術大学在学中。岩絵具、柿渋、墨等を用いて民俗学をテーマに制作しています。

 

 

 

WAINAI SELECT ブータンセレクション


●大判ストール ¥11,300 税抜

わいないきょうこが2016年から始めたブータンのクラフトをサポートする王立財団タラヤナファンデーションのスタジオから運び帰った草木染を中心とした手織りのスカーフ、ストールと袋物です。物差しが自分たちの手の大きさ的なところから、これらのものづくりまでに至るある意味物の価値判断を大きく気付いてもらうことからのアプローチでした。各回2ヶ月近い時間を費やして作り上げた世界です。たくさんの困難をクリアすることに意味のある独特の色使い、風合い。奇跡的とも思える機械を使わないで紡ぎ上げた本物の手織りの数々です。

 

●上段左 各 ¥19,500 税抜 ●上段右 各 ¥17,800 税抜 ●下段左 価格未定  ●下段右 大 ¥5,700 税抜 小 各 ¥3,800 税抜