AT THE ZOO  芦塚葉子✖️奥宮誠次

2022年11月20日(日)~ 12月25日(日)
動物のいる時間
芦塚葉子
✖️奥宮誠次

◉2022年11月19日(土)
AT THE ZOOプレオープン 松田弦クラシックギターライブ演奏 開場15:00・開演15:30 (完全予約制)ワンドリンク付き¥4,000
演奏後、AT THE ZOO展示観覧がオープンとなります。この日は予約の方のみご観覧となります。
◉2022年11月20日(日)~29日(火)動物のいる時間
◉2022年12月3日(土)~12月25日(日)Christmas with animals   いろいろクリスマスギフト

 

パセリセージでは、アニマドール作家 芦塚葉子と写真家 奥宮誠次による動物園をテーマにした「AT THE ZOO」の展示を行います。アニマルドール 作家の芦塚葉子の作品たちは2009年の日本橋三越のクリスマスのショーウィンドウを飾り、2010年に日本橋三越がディスプレイ大賞で優秀賞をいただいた時に飾っていた動物たちです。その時、大変話題になった動物たちがパセリセージの空間に蘇ります。等身大に近い動物もいたり、インスタ映えしそうな動物たちをお近くでご覧下さい。奥宮誠次の写真集「PLANET ZOO」から世界の動物園で撮られた写真を展示します。動物の意外さ、美しさなど、不思議な世界が広がる動物園に暮らす動物たちのポートレートです。ANAの機内誌「翼の王国」(2003~2005年)で掲載された作品です。

 

11月19日はプレオープンで予約制で動物たちの空間をイメージした曲でクラシックギター奏者の松田弦がギターの音でオープニングを彩ってくれます。11月第一弾は博物館で動物を見るような展示になり、12月は第二弾としてパセリセージと動物たちの空間がクリスマスのディスプレィと変わっていきます。12月のAT THE ZOOの展示ではChristmas with animalsとサブタイトルで   いろいろクリスマスギフトと題してパセリセージのオススメの小物や雑貨クリエイターなどのギフトをご紹介します。coicaruの糸で編み込んだアクセサリー雑貨、関本萌奈がつくる小物やバッグ、諸熊仁志がつくる錫の小物、RIGAUDのキャンドル、Coquelicotのジャム、botanartの2023年カレンダーとクリスマスカード、ビンテージ の昭和初期のミニュチュア瀬戸ノベルティと呼ばれている珍しいコレクション陶器の動物たち、11月・12月の2度足を運んで楽しめる企画内容になっています。2022年の年末は、パセリセージの動物がいる空間をお楽しみ下さい。

 

                                

                                    

芦塚葉子が語る 『AT THE ZOO』

アニマルドール制作をはじめてからどのくらい経つのだろう…そう思って振り返ってみると23年が経っていて自分でも驚きました。まさに光陰矢の如し。「動物のオブジェを作る仕事をしよう」そう決めたのは「なんの根拠もない自信」と「たまにしか当たらない直感」でしたが、きっかけは間違いなく『動物園に勤めていたから』。普通ならそばにいない動物たちを日常生活の中で間近に見ていた経験が、ただの動物好きだった私を「彼らの表情をカタチにしたい」という衝動に駆り立てたのだと思います。よく動物園の動物は「狭い塀に囲まれたところで暮らしていて可哀そう」という言葉を耳にします…たしかに人工的な森や岩場、コンクリートの床に藁を敷いた寝部屋を眺めると生活環境はそうかもしれません。でも動物園の動物たちは、自分の置かれた環境に適応して、それなりに生き生きと暮らしているように私の目には映りました。動物園の開園前のリラックスした空気、開園中の来園客の前での様子、閉園後のくつろいだ姿、人間の近くにいるせいか人間のしぐさに似ている動きをすることもあります。私の思い込みかもしれませんが、1日の中で彼らの表情はその時々で変化し、喜怒哀楽もあり、とても魅力的でした。私は野生動物をアフリカに見に行った経験もないので、私が作るアニマルドールの原点は動物園の動物たちの姿だと思うのです。

奥宮誠次さんの作品である世界の動物園の写真を初めて拝見したのは、アニマルドールを作り始めてから10年ほど経った頃だったと思います。私が知る日本の動物園とはまったくちがう、デザインされた動物舎や色彩、風景の一部として自然に溶け込んでいる動物たちのポートレートはとても刺激的で見ているだけでワクワクしました。その中でも私の目をくぎ付けにしたのはスペインの動物園にいたアルビノのゴリラ「スノーフレイク」でした。白い毛におおわれた姿もインパクトがありましたが、写真に写るスノーフレイクの遠くを見つめるような眼差しが何かを物語っているようで私の脳裏に強く焼き付きました。この表情をカタチにしたいと思い、奥宮さんにお願いをして画像を送っていただいたほど。そう強く思いながらも、なかなか実現せず、あれから十数年が経過してしまいました。今回、奥宮さんの写真と同じ空間にアニマルドールたちを展示して見ていただけることは、動物たちを作りたいと思った自分の原点に立ち返るようで、とても感慨深く感じています。

芦塚葉子

AT THE ZOO

ロンドンを拠点に三年間に渡って、世界各地の動物園を訪ねた。

不思議な世界が広がる動物園に暮らす動物達。そして、

その動物達と触れ合う人々、子供達の興奮と喜びの瞬間。

写真集「Planet Zoo」より抜粋、世界の動物園で繰り広げられる一瞬一瞬の

ポートレートを「AT THE ZOO」でご観覧お楽しみいただければ幸いです。

                        2022年11月

                         奧宮誠次