Parsleysage 冬の贈り物(第二弾)

新しい年を迎え、「Parsleysage 冬の贈り物」(第二弾)では、新たな商品を追加してご紹介します。コロナで距離を取らなければならない今だからこそ、大事な人への贈り 物は丁寧に選んで届けたいものです。そして自粛生活が続く中、そんな自分にご褒美を選ぶことも気分転換の一つにもなります。コロナの影響でお買い物のしかたも変わってきてますが最近思うことがあります。ネットで必要なものが出歩かなくても手に入る時代です。人を介さずして物を購入するのはコロナ禍においては便利で日常品などの 購入は私も結構使います。しかし大切なものを探す時、自分の目で確認して触れて見つける事が少なくなってるのは寂しい時代だなと感じています。最近自粛ムードで物欲 がなくなってきてるという言葉もよく耳します。ものを整理して暮らすミニマリストという言葉もよく耳にします。それはそれで、その方の考え方だからいいのかもしれません。ただ、必要以上にいろんなものごとが削ぎ落とされてしまうのは、なんだかつまらない時代になってきたなと感じてしまうのは私だけなのでしょうか。こういう時期 だからこそ文化や芸術は特に心を潤し豊かにしてくれます。今回のパセリセージ冊子の表紙は、ブリューゲルの「イカロスの墜落のある風景」古典絵画とパセリセージでご 紹介する商品を組合わせて制作しました。この絵画自体は神話的主題を描いたものですが、ブリューゲルがイタリア旅行後の風景で、船に対する興味や地中海の様々な事象 の影響を受けたものであると本で読みました。冊子撮影のセッティングで一緒に撮った絵皿は 1960 年代の近代もので、画家、建築家、インテリアデザイナーとして活躍し たヒュー・カッソンのカンヌという作品なんです。カンヌはフランス南東部の地中海に面する都市の一つです。イタリアとフランス、国や時代は違えど、その土地から見る どちらも地中海なんですよ。撮影のセットを組んでいる時にブリューゲルの絵とヒュー・カッソンの絵皿に共通する言葉では表せない何かを不思議と感じたんです。冊子を 手にした時にたわいもないことですが、そんな制作の裏側とあわせて商品を見ていただくとより興味深く感じるのではないでしょうか。パセリセージで取り扱う多くは生活 には直接的には必要がないのだけど心が潤い人を元気にしてくれるものばかりです。自粛ムードが続くなか新しく人に出会ったり、ものに出会う機会がめっきり少なくなっ てしまったようですが、2021 年早く落ち着いた生活を取り戻せるようになりたいものです。パセリセージでは、新たな商品や作品そして人との繋がりを大切に一層がんばっ ていきたいと思います。今年も皆様どうぞよろしくお願い致します。

パセリセージ 三上星美