1950~70年代の イギリスのかわいい食器たち Modern Antique Tableware

2020年11月21日(土)~ 12月8日(火) 12:00~19:00(水・木・金・定休日)

パセリセージのスペシャルイベントとして、U.K.STREROOM の香川賢三さんと青木早苗さんが 2006 年に出版された「Modern Antique Tableware・1950~70 年代のイギリスのかわいい食器 たち」の本で掲載したコレクターズアイテムの一部をご紹介します。香川賢三さんと青木早苗さ んは、独自の視点からモダンアンティークの魅力とイギリスのユースカルチャーの造詣が深く、 私にとってこの本はテーブルウェアの参考書のような一冊でもあります。今回、U.K.STREROOM のご協力のもとパセリセージでこの特集ができる事をすごくうれしく思います。この時代のテー ブルウェアは、デザインに活力があり、洒落ていて現代につながるモダンなものが多いのです。 デザインを仕事としていた私にとっては、すべてがとても魅力的な世界でした。この企画を進め てる最中に 50 年代~のテーブルウェアのデザイナーとしても活躍していたテレンスコンラン卿が 88 歳で逝去されたことがイギリスのメディアから流れてきました。そしてこの知らせは私にとっ て、ひとつの時代が過ぎ去るような寂しさを感じたひとつでした。テレンスコンラン卿は、日本 では一般的にはザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)の創業者としてとても有名な方です。 まだ日本にコンランショップが進出してない頃、私は生活をデザインするプロフェッショナルな 空間を参考にするために海外出張でロンドンへ行く度に THE CONRAN SHOP には必ず立ち寄った ものです。30 年以上前、その頃ディスプレイデザイン、新規事業の提案、商品企画などの仕事が 中心だった自分の仕事に多大な影響を与えてくれたのがコンランがプロデュースする、レストラ ン、店舗、インテリア、建物、商品、家具、総てでした。生活スタイルに憧れ、空間というより 空気といった方がいいのか、人が心地よく感じ、背伸びしたら自分にも取り入れられるようなラ イフスタイル感覚を参考にしたものです。テレンスコンランは優れたデザインは人の暮らしの質 を向上させるという、とてもシンプルな信念のもとデザイナーそしてプロデュサーとして活躍し、 長年の功績が讃えられ 1983 年にはエリザベス女王から「サー(Sir)卿」の称号が与えられた方です。 じつはこの 50 年代のミッドウインター社でのテーブルウェアではデビュー当時のテレンスコンラ ンのデザインを目にすることができるんですよ。若かい頃にデザインされたテーブルウェアはと ても珍しく、多分この時代のコンラン本人がデザインしたものを知る人はごく僅かと思われます。 現在ではコレクターズアイテムの一つです。そしてコンランをはじめ、50 年代から 70 年代に活 躍したデザイナー達が生み出した素晴らしいテーブルウェアの数々を今回のパセリセージスペ シャルイベントでご覧になってください。この時代におけるデザインという形の設計と表現に心 ときめき、モダンアンティークのかわいい食器たちと出会えること間違いなしです。

パセリセージ 三上星美

↑コーヒー C&S 各¥19,800 ディナープレート¥26,400 サラダプレート¥22,000 デザートプレート¥17,600