南米コロンビアからのカゴバッグ vol.2

Mochilas Wayuu, Naturaleza hecha Arte

2020年1月11日(土) ~ 1月28日(火) 12:00~19:00(水・木・金・定休日)

前回とても好評だった南米コロンビアからのカゴバッグを輸入している mochila Japan の 2020 年新作の 展示です。今回は巾着のショルダーバッグに加え、新たな形のトートバッグも加わりご紹介します。ワユー 族の手仕事はとても丁寧なクロッシェ編みのカゴバッグです。
南米コロンビアは距離で言うと遥か遠くの国であっても最近ではネットでその国の情報を身近に知る事が できます。今回、新しい商品を撮影の為に送ってもらうのに荷物が届かずの不安な日が続きました。CNN ニュースのコロンビア情報でコロンビアで失業率の増加や経済改革、治安の悪化をめぐる批判が高まり労 働組合や学生団体などが大規模なストライキになり、抗議デモが続いてたようです。その後の暴動は治まっ てきたものの、略奪を恐れ、デリバリーサービスの会社やショッピングモール、バス、電車は閉まったま まのような日々があり荷物がコロンビアで止まったままの状態が続き日本に荷物が届かずが 1 ヶ月以上続 いていたのです。この出来事でコロンビアの国情報を初めて知ることができ、日本がデモ、暴動、略奪と は無縁な国である事を改めて感じました。日程通り時間通りが当たり前の私たちが住む国ですが、世界の あらゆるところではこんな出来事がたくさん起こっているのです。このカゴバッグを編んでるワユー族は コロンビアの最北端に住んでる原住民族です。首都のボゴタで起こってる貧富の差を訴えるデモに参加し てるわけでもなく、マイノリティーだそうです。なぜなら、各部族の言語があって公用語のスペイン語を 皆が喋れないことも一つの原因でもあるそうです。mochila Japan のコロンビアの窓口になってる方はコ ロンビア人でワユー族の住む地域を旅で訪れた時に子供達が水や食べ物をせがむ姿にショックを受けたそ うで、現在、水や食べ物、文房具、自転車などを現地に届けて支援活動をしながら、そのひとつとしてワユー 族直轄でこのカゴバッグを仕入れて活動しています。mochila Japan では、彼らの創りあげるそのものの 素晴らしさを伝えたいと考え、手を加えない良さにこだわってセレクションしています。そんな状況の中 で届いたカゴバッグはとっびきり素敵なものばかりです。きっとこのカゴバッグを編んでるワユー族の女 性達は編み物をしている時、とても楽しく幸せな気持ちで編んでるのだろうと感じました。送ってもらっ た現地の画像にはそんな光景がたくさんあり、そして届いたカゴバッグを見てもそれを感じとることがで きるのです。遠く日本から、つくり手や携わる人達の日々の生活が安定する事を微力ながらカゴバッグを 通してお手伝いできればと思った今回の出来事でした。

パセリセージ 三上星美